家を建てるためには、いくらの年収が必要か。
これから家を建てようと考えている人には大いに気になるところですが、フラット35を参考にして年収と返済負担額などから借入れ可能額を検討してみます。
返済負担率
フラット35によれば、家を建てる時の年収に占める年間返済額の割合は、年収400万未満で30%以下、年収が400万以上であれば35%以下としています。
この年間返済額には、自動車ローンやカードローンなどの全ての返済が含まれ、年収には配偶者などの収入も合算できます。
この範囲内であれば、頭金がゼロ円でも家を建てることができますが、借入れ額が購入価格の90%を超えると金利が大きくなりますので、90%以下にすることをお勧めします。
固定金利か段階金利か?
フラット35には、全期間固定金利型と段階金利型があります。
段階金利型とは、当初(5年間あるいは10年間)の金利を低くしそれ以後に金利を上げるものですが、全期間固定金利型と比較した場合、当初の期間は段階金利型が返済額が低く、期間後は全期間固定型が低くなります。
従って、可能であれば段階金利型でローンを組んだ場合でも5年目あるいは11年目には繰上げ返済で負担額を減らすことを勧めます。
まとめ
家を建てる年齢は、返済可能年齢などから30代がベストと言われていますが、就職情報誌によると、35際前後の平均年収(男性)は450万前後となっており、手取りでは400万ほどとなります。
これから、フラット35の全期間金利固定を適用した場合の年間返済額限度は、400×0.35=140万円となり、借入れ可能額の計算シュミレーションでは、30年返済(100%ローン、金利1.85%、元利均等)で3,230万円ほどになります。
この金額であれば、屋外給排水や屋外電気幹線、さらには門扉等のエクステリアの各工事費を含めても、40坪ほどの家なら建てることは可能です。(ローンや登記に関する諸費用は除く)
従って、頭金などの諸条件で異なりますが、家を建てる時の年収基準は手取りで400万円と言えるのではないかと思います。