新築時は南向きがベスト?

家を建てるナビ  コラム(8)
土地の向きは、それに接している道路から見て北側にあれば南向き、南側にあれば北向きとされています。

一般的に南向きの住宅は日当たりが良いため人気があり、その他の向きに比べて若干高めの価格設定がされています。

しかし、本当に南向きの土地がベストでしょうか?

新築時の土地を選ぶ際の現実的な問題から考えてみましょう。

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土地の間口は限られている

広い敷地に新築する時、恐らく土地の向きなどは関係ないでしょう。

どのような向きでも南面を開放して間取り計画することができます。

しかし、多くは経済的な面で手に入れられる土地には限度があります。

むしろ、狭い土地が大半でしょう。

このような状況で南向きの土地を手に入れることが本当にベストなのかは検証してみる必要があります。

家には玄関とアプリーチが必要

分譲地で、奥行きよりも間口の大きい土地は稀で、特に南向きの場合は、間口の狭いものが大半です。

これは、南向きの区画を出来るだけ多く取る、つまり売りやすくするためです。

一方、住宅には必ず玄関が必要で、道路から玄関に至るアプローチも必要です。

標準的な住宅では、玄関の間口は少なくとも1間(約1.8m)前後は必要です。

豊かになった住宅事情を考慮すれば、それ以上の間口が欲しいところです。

仮に、100㎡(約30坪)の正方形の南向きの土地があった場合、1辺の長さは10mとなりますが、外壁の隣地境界線からの後退距離を考慮すると、住宅の間口は8~9mほどとなります。

ここから、玄関部分の1.8mを引けば6,2~7.2mとなり、計算上では、南向きの部屋としては1階にかなり広いリビングが設けられ、2階には少し工夫すれば3部屋が設けられ、明るい間取りが可能となります。

しかし、新築用の土地として100㎡の広さを確保できるのは郊外の住宅地で、その中でも南面の間口が10mあるのは稀でしょう。

都市型ではほとんど無理で、隣地境界線からの後退距離や玄関の間口を最小限にしても1階の居室部分の間口としては、2間(約3.6m)残るかどうかです。

そして、2階に南向きの部屋を2部屋とる間取りも難しいでしょう。

南面を最大限に活用できる土地がベスト

比較的狭い間口の土地では、南向きの土地よりもその他の向きの方が、明るく快適な間取り計画ができる場合があります。

もちろん、設計担当者の能力にもよりますが、1階の南面の全てを使ってリビングを、その他の部屋は中庭や天窓などを利用しながら快適な空間をつくることもできます。

まとめ

このように考えると、新築時の土地購入で何が何でも南向きでなければならない、そしてそれに割高なコストを掛けるのが適切かどうか、疑問が残ります。

新築する際の土地探しでは、南向きだけに拘らず、土地の向きや形状を有効に活用して、明るく快適な間取り計画の可能性をプロに相談されることをお勧めします。

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