一戸建てで、お得な購入時期と言うのはあるのでしょうか。
生涯に一度かもしれない高額の買い物ですから、すこしでもコストを抑えたいと思うのは当然です。
決算時期
一戸建ての住宅にも需要と供給がある以上、価格の変動はあります。
経済市場に影響される金利や市場価格の変動は、一般には予測がつかず、市場や業界のニュースを頼りにする他はありませんが、民間の事業形態や経営事情での共通のお得な購入時期と言うのは比較的分かりやすいものです。
企業には必ず決算時期があり、多いのは3月末です。
一戸建ての完成した建売りを販売して3月末までの業績に含めるためには、色々な手続きを含めても3月の始めに売買契約を結べば間に合います。
しかし、未着工の売建ての一戸建ての場合は、建築確認申請期間や工事期間を考慮しなければならないため、遅くても前年の10月や11月ごろの売買契約が必要となります。
もちろん、この必要な期間は企業にもよります。
いずれにしても、企業は決算を予測し、必要な売上を確保するために〇〇月間などと謳って販売攻勢をかけます。
この時が購入時期といえます。
また、決算時期だけではなく、四半期あるいは半期ごとに同様の営業を行うこともあります。
これは、売上の平準化を狙ったものです。
このように決算時期を意識した営業は、業績が安定している大手のハウスメーカーでは少なく、比較的中規模の企業にみられます。
固定資産税・都市計画税
固定資産税・都市計画税は、毎年の1月1日現在の不動産の所有者に課せられます。
従って、新築で1月2日以降に購入して初登記した場合は、その年の固定資産税・都市計画税の支払い義務は発生しません。
新築の購入をこれにあわせて行うことができる人は少ないと思いますが、もし年末に完成や引渡しとなっている場合は、交渉してみる価値はあります。
なお、売建てや注文住宅では、この課税対象日から逆算した着工日を設定できるため、入居日の制限がない場合は検討してみてもいいでしょう。
まとめ
一戸建てのお得な購入時期を待って、家を探す方はあまりいないと思います。
また、現実的でもないような気がします。日用品などのように同じものを日常的に販売しているものとは違い、新築の一戸建ての住宅は、唯一無二のものです。
従って、気に入った家を見つけた時がお得な購入時期と考える方がいいのではないでしょうか?
気に入った一戸建てが、上で述べたようなお得な購入時期に見つかった時は、最高のめぐり合わせと言えます。