家を建てるために必要な期間には、施工会社と契約する前の期間を別にして、建築確認申請期間と工事期間があります。
建築確認申請期間は、プレハブや在来工法などで大きく異ることはありませんが、工事期間については大きく異なり、同じ工法の中でも大きく期間が異なるのが実情です。
建築確認申請等
家を建てる前には、建築確認申請を管轄の行政に提出し、関係法令に適合していることを担当の建築主事から確認を受けなければなりません。
一般的な木造2階建ての規模では、建築基準法上では確認期間は7日とされていますが、事前協議や訂正・修正の期間を入れて10日前後でしょう。3階建てでは、先の7日が21日となります。
また、建築基準法とは別に住宅性能表示制度や長期優良住宅などの審査を受ける場合は、さらに期間が延びますが、木造2階建ての場合では、建築確認申請と合わせて3週間前後の期間となります。
住宅性能表示制度とは、住宅の品質を確保するために必要な性能を評価するもので、管轄の行政に申請し認定を受けるものです。
また、長期優良住宅とは、住宅を長期にわたって良好な状態で使用するために、建築や維持保全に関する計画を管轄の行政に申請し認定を受けるものです。
これらは、住宅の性能向上と長寿命化を促進するもので、それぞれに法制化されています。
工事検査と工事期間
プレハブ住宅の工事期間は、100日前後が一般的ですが、ユニット住宅では40日前後と工期の短さを誇っています。
また、2×4工法や木造軸組工法では、120前後の工事期間となっていますが、施工店や建築時期などによって多少前後します。なお、最近の地域パワービルダーでは、100日前後の期間としているところもあります。
以上から、家を建てる期間を一概に限定することはできませんが、一般木造2階建て住宅では4ヶ月前後とするのが妥当でしょう。
なお、家を建てる際の工事検査には、基礎配筋完了検査、屋根工事の完了時の躯体完了検査、断熱材などの施工状況を確認する温熱環境検査があり、各検査を受け合格しなければ次の工程には進めません。
さらに竣工時の完了検査があり、この検査の合格後でなければ引き渡しや入居はできません。
従って、各検査に不合格の場合は、手直し工事の再検査となり、先に挙げた工事期間が延びる可能性もあります。