家を買う時には、社会背景や国の住宅政策、さらにはオリンピックなどのイベントが住宅市場にどのように影響していくのか気になるものです。
つまり、家の買うタイミングを考える訳ですが、オリンピックの前と後で、どのようなメリットやデメリットが推測されるでしょうか。
オリンピック前後で予測されること
一般的には、オリンピック前の首都圏での建設業は忙しく、地方からも人手が集まるため、人件費や資材などの価格上昇が考えられます。
従って、家を買うのであれば、オリンピック景気で人件費や資材などの価格が本格的に上昇する前、あるいは建設市場が落ち着くオリンピック後と言えるかもしれませんが、一方では土地価格の上昇は限定的で、数十年の利用を前提とした住宅で、短期的な動向を家を買うタイミングとするのは疑問です。
時代背景と国策
現在の国の住宅政策として進めているのは、長期優良住宅、省エネ住宅、そして先端技術としてゼロ・エネルギー住宅があります。
ゼロ・エネルギー住宅、そしてそこからエネルギー創出機器を除いた省エネ住宅の標準化目標年はオリンピックと同じ2020年とされています。
各住宅メーカーは、これらの国策をキーワードに住宅の企画を行い販売戦略を進めており、2019年まで延長された消費増税と合わせた相乗効果を狙っています。
従って、運良く欲しい物件が2019年までに見つかり、住宅メーカーのキャンペーンや増税前の利点を生かせれば、家を買うタイミングかもしれません。
欲しい時がチャンス
結論から言えば、具体的に欲しい物件が見つかった時がチャンスで、家を買うタイミングと思った方がいいでしょう。
漠然と探していた物件も具体的に見つかった時、一気に計画を立て具体化することが、希望を実現させる方法だと思います。
価格が下がれば、もう少し頭金が貯まれば・・・と条件を付けていては、本当に欲しい物件を逃してしまう可能性があります。
まとめ
家を買う時には、オリンピックなどのビッグイベントによる市場の動きも影響しますが、数十年の利用を前提とした住宅では、省エネなどの社会背景や国の住宅政策を見極めることの方が重要だと思います。
住宅を取り巻く社会背景や住宅政策には、長期優良住宅、省エネ住宅やゼロ・エネルギー住宅があり、家を買う時はそれらを取り入れた住宅とするべきで、オリンピックなどの一過性のものに惑わされ過ぎないことが重要です。
そして、結論的には住宅市場の動きは無視するべきではありませんが、欲しい住宅が見つかった時が、家を買うタイミングだと思います。