家を建てる時には、ガーデニングや子供を遊ばせる庭、家庭菜園、さらには駐車場のスペースはが2台欲しい、等々色々とあります。
土地は広ければ広い方がいいのですが、50坪(約165㎡)の土地で上の希望を満足させられるのでしょうか。
家を建てる時の再優先である家の面積を考慮して、妥当な土地面積を推測してみましょう。
家そのものに必要な土地面積
日本の持家の戸当り平均延床面積の推移はH5からH25年までに大きな変化がなく122㎡代となっています。
また、国が進める住生活基本計画では、一般型誘導居住面積水準を、25m2×世帯人数+25㎡、としており4人家族では125㎡となり、ほぼ実際の平均延床面積と同じになります。
これらから、総2階建の延床面積を125㎡とした場合、1階の水平投影面積(床面積)は62.5㎡となります。
しかし、実際には敷地境界側の空地も必要ですから3方の敷地境界側の空地面積を少なめに見て20㎡とすれば、合計で82.5㎡となります。
駐車場と庭等に必要な面積
次に、2台の駐車場に必要な面積は、普通車(プリウスクラス)で2.5m×5.5m×2台=27.5㎡ が必要となり、合わせて110㎡となります。
法的な制限を別にして、この110㎡で家を建てるとした場合、家と駐車場以外は何もなく、庭どころかアプローチさえもない状態となります。
これにアプローチと小さな庭を含めて30㎡(約15坪)とすれば140㎡(42.4坪)となり50坪の土地があれば、何とか冒頭に挙げた希望は叶えられそうそうですね。
まとめ
参考にこの土地面積と家の水平投影面積の比率(建ぺい率)を計算すると、44.6%となり比較的良好な住環境地に設定されている建蔽率の50%近くになります。
なお、以上の計算のおける必要な各面積は少な目で行っており、それらを考慮すると家を建てる時には50坪前後の土地に妥当があるように思います。